楽をしてやる勉強法 パート6
勉強は、見直しが命です。見直しをすることで、成績を向上することができます。しかし、あくまで「正しく、そして効率的に見直しをすること」が必要です。
一般的な「見直し」には、弱点があります。それは、「わかったつもり状態」になることです。見直しで理解しなければならないのに、理解したつもりになっている人が多いように思えます。そこで、今回は、正しく効率的な見直し方法を紹介していきたいと思います。
正しい見直し方法を一言で言ってしまうと「自己解説をしながらテストを解く」ということです。なぜなら、見直しのポイントは「再言語化」と「思い出す」ことだからです。
「は?」と思った人も多いと思うので、ひも解いて説明していきます。
① 再言語化
まず、正しい見直しのコツは「わかったふりを防ぐ」というところにあります。それを可能にするのが「再言語化」です。
再言語化・・・アイデアや用語を自分の言葉に置き換えて、勉強した内容の理解力を高めていくテクニック。
人間の心理には、「流暢性の罠」というものがあり、解答ページをみたら、急にすべてをわかった気になってしまうことがあります。しかし、本当に理解しているかどうかは不明です。
そこで使うのが「再言語化」です。
本当に理解していないと再言語化ができません。
だから、再言語化を駆使して見直しをすることで、理解しているかどうかの確認が取れるのです。
再言語化のやり方で、一番効果がある方法は「自己解説」です。
・自己解説
名前の通り、自分自身に向かって、解説するという方法です。自分の言葉に置き換えて、声に出しながら解説していきましょう。
ここで大切なのが、人に教えるつもりで解説していくということです。
(人に教えることが一番の記憶の定着に役立つという実験結果もあるため)
教えるということが有効だと理解しても「教え方がわからない!」という人もいるのではないでしょうか?そこで、実際に教える際のポイントをいくつか紹介します。
〇小さい子供に説明するつもりで教える。
〇たとえ話を用いて説明する。
〇先生の説明の仕方を思い出しながら教える。
人それぞれ教え方は違うと思いますが、とにかく「他人がきいて納得してもらえるように教える」ということを意識することが大切です!
正しい見直しの方法は「自己解説をしながらテストを解く」ということを伝えました。次は、「テストを解く」という意義を説明していきます。
② 思い出す
私たちの脳は思い出そうとするときに知識を覚えようとします。テストは、解くときに、思い出そうとする必要があります。つまり、テストをすればするほど、思い出そうとするため、脳は効力を発揮するのです。
よって、見直しをするときにもテストをすることが必要なのです!
しかし、「テストをしながら見直しをする」というやり方がわからない人も多いと思うので、やり方をいくつか説明していきます。
〇解説を見ずに問題を解いてみる。(人に教えるつもりで)
これが一番手っ取り早い方法です。解いているうちに、つまずくこともあると思うので、つまずいたら解説をチラ見しても構いません。とにかく初めから解説を読むようなことはしないようにしましょう。
もちろん、ただ解くだけではなく、自己解説をしながら解いていきましょう。
ちなみにですが、同じ問題の見直しの間隔は
(1日後→1週間後→2週間後→1か月後→2か月後)
と間隔を徐々にあけて行うことが大切です。知識を思い出そうとすることが必要なので、ある程度の期間を開けて見直しを行うことが重要なのです。
〇テストを頭で作って解いてみる
知識系の問題はこれが有効です。ただ、知識系の問題は、ただ暗記をするのではなく、ほかの知識とのつながりを意識して、見直しを行うことが大切です。そこで、使われるのが、メモリーツリーのようなものです。
メモリーツリーを見直しするときは、自分でテストを作りながら、見直しを行うことで、効力が上がっていきます。
最後に
正しい見直しの仕方は、「自己解説をしながらテストを解く」ということがわかっていただけたでしょうか。勉強の肝である見直しを効率よく、最大限の効果でできるようになってくれたら、嬉しい限りです。
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